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からっぽの日記


2012-12-26(水) [長年日記]

3月のライオン 8巻

『彷徨の第8巻』、毎巻思うことですが帯のコピーが好きです。戦い続けるという事。宗谷名人、零、二階堂、島田八段、柳原棋匠、そしてちほちゃん...それぞれの戦いがそこにありました。

宗谷名人は将棋をするために生きる人なのだろうか。将棋のための孤高の人生...それに対して何の疑問も感じない。そして、そこから生まれる無類の強さ。対する零は生きるために将棋を選んだ。ただ、それに疑問も感じ、外の世界へ少しずつ踏み出しながら将棋と自分、他者との関係を作ろうとしている。違いはあるが生と将棋が強く繋がった二人に見える世界は同じものが見えているようだ。この先に向かう世界も二人は同じなのだろうか。

そして本巻のメイン、柳原棋匠 vs 島田八段。ウミノ先生の登場人物一人一人への愛を感じます。

生きるということは何かしらと戦い続けるということだと思う。ただ、明確に勝ち負けがつく世界に生きる人はごく限られた人たちだけだ。私にはその意味は理解できない。外野の人間は安全な立場から無責任に期待をかけ、勝手に喜んだり失望をしたりすることに違和感を感じていました。

柳原棋匠、島田八段を見て思ったことは人の期待はやはり重荷になる。そして、辛い時に踏ん張ったり前へ進む力にもなるということ。ただし、期待する側は例え安全なところからかもしれないけど、相手の心に届くようしっかりと真剣に期待すべきなのだと。そうすればその場だけのものかもしれませんが、失望することということはなく、共に喜び悲しむことができるのかなと。

多かれ少なかれ人はいろいろなものを背負い戦い続け、強くもなり弱くもなる。だからこそ、人は誰かに期待し期待され戦い続ける力にしているのかな。

最後に声を大にして言いたいのは、3月のライオンは本当におもしろい。素晴らしいマンガを読めることに感謝し、この続きも楽しみに待っています。

3月のライオン 8 (ジェッツコミックス)
羽海野 チカ
白泉社
¥ 510


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