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からっぽの日記


2012-12-03(月) [長年日記]

おやすみプンプン 11巻

読み終わってから掻きむしられた心の溝が埋まらない。この物語にハッピーエンドがあると思ってはいなかったけど、この一線の超え方をするとは思いもよらなかった。浅野いにお作品に絶望と死はつきまとうとは思っていましたが、このやり取りが出てきた意味とは... 読むのが辛い。でも読まずにはいられない。最期を見届けたい作品です。

今まで見えたことがなかった思うけど、プンプンの髪型や輪郭が見えた。この上ない生々しさと共に。主人公が記号化していないと表現しきれない物語なのではないかと改めて感じました。

プンプンが愛子ちゃんを救うことで生まれた意味を再び思い出したのだけれど。たしかにプンプンは愛子ちゃんを救い出したのだろうし、間違いと言い切れないのだろうが、あの瞬間のためにプンプンが生きてきたというのはあまりに悲しい。生きる意味を見つけた時、人は不幸と隣り合わせなるのだろうか...

ツノが生えたプンプンは生きてきた意味を悟り、この世の果てにあるものが絶望や地獄ではない何かが見えている。しかし、愛子ちゃんにはそれが見えない。普通に生きることを願った愛子ちゃんにとっては救いだされたその先も絶望への道にしか見えなく、それでも縋るしかないのであろう。人は弱い。

このような展開の物語は他にもあるのだろうが、ここまでの前フリと含めて痛烈すぎる。狂気でもなく愛の逃避行でもなく二人の物語はどこへ向かっていくのか。さっちゃんと新しい命がこの状況に変化を与えるのか。よいお年を〜じゃねーよ、ほんと...

おやすみプンプン 11 (ヤングサンデーコミックス)
浅野 いにお
小学館
¥ 580


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